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2025.6.7

地面師事件

先日、大阪発生した地面師事件が報道されました。

昨今、あらゆる詐欺事件が報道されていますが、地面師は某ドラマのヒットにより認知が広がったと思われます。

今回は大阪ミナミの建物3棟を所有している法人代表者に成りすまし、14億5000万円詐取した事件です。

今回は都市部の道頓堀と東心斎橋、宗右衛門町の3物件で決済所有権移転までされていませんでしたので契約手付金詐欺の手口です。

道頓堀だけでも土地が150坪以上あるので手付金だけでもかなりの高額です。

地面師に狙われる物件の特徴は決まっており

①抵当権設定されていない物件

②対象物件が高額である都市部もしくは大型案件

③対象物件が駐車場や空ビル、空家

④所有者が高齢、物件に住んでいない、遠方海外にいる、居場所がハッキリしない

今回は所有者の法人登記を変更して法人代表者に成りすますという新たな手口です。

この地面師事件の場合は、契約自体が無効なので買い手や善意の第3者は保護されず所有権は戻されます。

そして被害のあった金銭のほとんどは回収できません。

一般の方は買い手ではなく、売り手として勝手に売却される立場として巻き込まれる可能性があります。

巻き込まれないように不動産をほったらかしにしないようにしましょう。

チーフ